小紅書(RED)は日本でもApp StoreやGoogle Playで配信されている正規アプリであり、基本的な安全性は一般的なSNSと大きく変わりません。
一方で、中国発のサービスであることから、データ管理や法制度、個人情報の取り扱いなど、日本のSNSとは異なる注意点があることも事実です。
そのため、「危険だから使わない」という判断ではなく、「どのようなリスクがあり、どう対策すれば安全に利用できるのか」を理解することが重要になります。
本記事では、小紅書が危険と言われる理由を客観的に整理しながら、安全に利用するための注意点やリスクを抑える具体的な対策を初心者向けに解説します。
また、ビジネス活用を検討している事業者の方に向けて、企業が押さえておきたい運用上の注意点についても紹介しますので、導入を検討する際の判断材料としてぜひ参考にしてください。
小紅書は本当に危険なのか?基本的な安全性の評価
小紅書(RED)は、「中国のアプリだから危険なのでは?」というイメージを持たれることがあります。しかし、結論から言えば、基本的な安全性は一般的なSNSと大きく変わりません。
実際に弊社でも、小紅書運用をご検討中の企業様から安全性に関するご相談をいただくことがあります。こうしたご相談の多くは、小紅書そのものへの不安というより、中国独自の制度や仕組みが分からないことに起因しています。
そのため、小紅書を利用する際は、「危険か安全か」の二択で判断するのではなく、どのような特徴やリスクがあるサービスなのかを理解したうえで利用することが重要です。
小紅書は公式アプリストアで配信されている正規アプリ
小紅書は、AppleのApp StoreおよびGoogle Playで正規に配信されているアプリです。
両ストアでは、マルウェアや明らかな危険性のあるアプリは審査で排除される仕組みになっており、継続して配信されていることは一定の安全性を判断する材料の一つといえます。
運営会社は中国の「行吟信息科技(Xiaohongshu Inc.)」で、月間アクティブユーザー数は3億人を超える大型プラットフォームです。
サービスの規模や利用者数を踏まえても、「中国発だから危険」と判断するのではなく、一般的なSNSと同様に、サービスの特徴を理解したうえで利用することが大切です。
中国アプリ特有のリスクは存在する
一方で、小紅書には中国発のサービスならではの特徴があることも理解しておく必要があります。
例えば、中国の法制度ではデータ管理に関する考え方が日本や欧米とは異なり、個人情報の取り扱いやデータ保存先など、日本のSNSとは異なる点があります。
ただし、これらは小紅書だけに限った話ではなく、中国発の多くのオンラインサービスに共通する特徴でもあります。
弊社でも企業の小紅書運用をご支援する際は、こうした違いを事前にご説明したうえで運用を開始しています。制度やルールを理解しておくことで、不安を解消しながら運用を進められるケースも少なくありません。
次の見出しでは、小紅書が危険と言われる具体的な理由について、一つずつ整理して解説します。
小紅書(RED)が危険と言われる主な理由
小紅書(RED)が危険と言われる背景には、いくつかの理由があります。
ただし、その多くは「小紅書だけが特別に危険」というものではなく、中国発サービス特有の制度や過去のトラブル、利用時の注意点などが混在して語られているケースが少なくありません。
危険と言われる理由を一つずつ整理し、どのような点に注意すべきなのかを正しく理解することが大切です。
ここでは、小紅書が危険と言われる代表的な理由をご紹介します。
個人情報が中国国内サーバーに保存される
小紅書を含む中国系SNSは、中国のサイバーセキュリティ法などの制度により、データが中国国内で管理されるケースがあります。
電話番号や登録情報、利用履歴などは、中国国内のサーバーで管理される可能性があり、日本や欧米のサービスとは異なるデータ管理体制となっています。
そのため、個人情報の取り扱いに不安を感じる方がいることも、「危険」と言われる理由の一つです。
機密情報や業務上の重要データを扱わない一般的な個人利用であれば、公開する情報を必要最低限にするなど、基本的なセキュリティ対策を意識することで利用しやすくなります。具体的な対策については後半で詳しく解説します。
なお、企業でご利用になる場合は、社内の情報セキュリティ規程やデータの取り扱いルールと照らし合わせ、あらかじめ利用範囲を整理しておくと安心です。
過去のフェイク記事・誇大広告問題
小紅書は、2019年に誇大広告やフェイク記事への対応が問題視され、一時的にアプリストアから削除された過去があります。
当時は「飲めば3日で痩せる」「塗れば1週間で美白になる」といった根拠のない広告表現や口コミ投稿が問題となり、社会的にも大きく取り上げられました。
その後は運営側による審査体制やコンテンツ管理が強化され、現在では広告表現や違反投稿への取り締まりも以前より厳しくなっています。
ただし、SNSである以上、投稿内容をそのまま鵜呑みにせず、複数の情報を比較しながら判断する姿勢は現在でも重要です。
偽アプリや詐欺被害のリスク
小紅書に限らず、多くの人気アプリでは偽アプリや詐欺被害が発生しています。
公式アプリに似せた偽アプリを配布したり、外部サイトへ誘導したりする手口は、小紅書でも注意すべきリスクの一つです。
また、一部ではEC機能を悪用した詐欺出品や、不審な外部リンクへ誘導するケースも報告されています。
こうした被害を防ぐためにも、アプリは公式ストアからダウンロードし、不審なリンクや出品者には十分注意することが大切です。
言語の壁による利用規約の理解不足
小紅書の利用規約やガイドラインは、中国語を前提としているものが多く、日本語だけで内容を正確に把握することが難しい場合があります。
機械翻訳だけでは細かなニュアンスまで理解できず、意図せず利用規約やガイドラインに抵触してしまう可能性もあります。
特に企業アカウントでは、広告表現や投稿内容が中国独自のルールに適合しているかを確認することが重要です。
弊社でも企業運用をご支援する際は、中国語に精通した日本人スタッフと中国人スタッフによる確認を行い、日本語では気付きにくい表現や文化的なニュアンスも含めてチェックしています。
小紅書(RED)の電話番号登録は危険?安全性と仕組みを解説
小紅書(RED)の登録には電話番号の入力が必要となるため、「電話番号を登録するのは危険ではないか」と不安を感じる方も多くいます。
結論として、小紅書の電話番号登録は他のSNSと同じように本人確認やアカウント保護のために使われるものであり、電話番号を登録しただけで直ちに危険というわけではありません。
ただし、電話番号は個人を特定できる重要な情報です。そのため、個人利用なのか企業アカウントとして運用するのかによって、登録時の考え方を分ける必要があります。
ここでは、電話番号登録のリスクと安全に登録するための考え方を解説します。
電話番号登録は他SNSと同レベルのリスク
小紅書の電話番号登録によるリスクは、他のSNSアプリと比較して特別高いわけではありません。
LINEやInstagram、Xなど多くのSNSでも、本人確認や不正ログイン防止のために電話番号認証が使われています。小紅書も同様に、アカウント作成やログイン、本人確認のために電話番号が利用されます。
もちろん、どのSNSでも個人情報漏えいのリスクはゼロではありません。そのため、小紅書だけを特別に危険視するのではなく、他のSNSと同じように、登録情報を必要最低限にする、パスワードを使い回さない、不審なリンクを開かないといった基本的な対策が大切です。
電話番号を登録するメリット
電話番号を登録することで、検索機能や投稿、コメント、いいね・保存といった小紅書の基本機能を利用できるようになります。
アカウント情報の引き継ぎやパスワード再設定にも電話番号認証が使われるため、本人確認やアカウント保護の重要な手段となっています。
一方で、登録した電話番号はログインや本人確認に利用されるため、利用可能な電話番号を登録し、認証コードなどの管理を適切に行うことが重要です。
登録せずにブラウザで見るだけという選択肢もある
電話番号登録に不安を感じる方は、まずはブラウザからアカウント登録せずに閲覧する方法もあります。
「小紅書」と検索するか「https://www.xiaohongshu.com/」にアクセスすれば、ログインせずに一部の投稿やカテゴリページを確認できます。
スマートフォンのブラウザからアクセスすれば、ポップアップを閉じることで本文や動画を閲覧できる場合もあります。
ただし、ブラウザでの閲覧はあくまで雰囲気を確認するための方法です。投稿の保存、コメント、いいね、検索の精度、アカウント運用などを行うには、基本的にアプリでの登録が必要になります。
| できること | ブラウザ閲覧(登録なし) | アプリ利用(電話番号登録) |
|---|---|---|
| 投稿の閲覧 | 一部のみ可能 | 可能 |
| 検索機能 | 精度が限られる | 可能 |
| いいね・保存 | 不可 | 可能 |
| コメント投稿 | 不可 | 可能 |
| アカウント運用 | 不可 | 可能 |
まずはブラウザで小紅書の雰囲気や投稿内容を確認し、必要に応じて電話番号を登録してアプリを利用する方法も選択肢の一つです。
小紅書(RED)を見るだけで楽しむにはスマホブラウザから!アカウント登録なしで閲覧する手順を解説小紅書(RED)を安全に使うための注意点と対策
小紅書(RED)は基本的に一般的なSNSと同様に利用できますが、使い方によってリスクをさらに抑えることができます。
特に、個人情報の公開範囲やセキュリティ設定、投稿内容の見極めは、利用者自身で対策できる部分です。
ここでは、小紅書を安全に利用するために押さえておきたいポイントをご紹介します。
公式アプリストアから正規アプリをダウンロードする
小紅書のアプリは、必ずApp StoreまたはGoogle Playの公式アプリストアからダウンロードしましょう。
外部サイトや非公式ストアで配布されているアプリの中には、正規アプリを装った偽アプリが含まれている可能性があります。個人情報の漏えいやマルウェア感染につながるリスクを避けるためにも、公式ストア以外からインストールしないことが基本です。
アプリをダウンロードする際は、「rednote」「小紅書」「Xiaohongshu」で検索し、開発元が「Xiaohongshu Inc.」または「行吟信息科技」であることを確認すると安心です。
個人で使用する場合には個人情報は必要最低限にとどめる
個人利用の場合は、プロフィールや投稿で公開する個人情報を必要最低限にとどめましょう。
本名や住所、勤務先など、個人を特定できる情報を公開する必要はありません。プロフィール画像も、顔写真ではなくイラストやアバターを選ぶことで、プライバシー保護につながります。
また、投稿する写真や動画に自宅周辺の風景や生活圏が分かる情報が写り込んでいないかも確認すると、より安心して利用できます。
これは小紅書に限らず、多くのSNSに共通する基本的な対策です。
パスワード管理とセキュリティ設定の徹底
アカウントを作成したら、推測されにくいパスワードを設定し、他のSNSやサービスとの使い回しは避けましょう。
英数字や記号を組み合わせた複雑なパスワードを設定することで、不正ログインのリスクを抑えられます。
利用できる場合は二段階認証などのセキュリティ設定も活用し、設定内容は定期的に見直すことをおすすめします。
フェイク情報や詐欺投稿に注意する
小紅書には多くの口コミやレビューが投稿されていますが、その中には誇大広告やフェイク情報、詐欺を目的とした投稿が含まれている可能性もあります。
「これだけで必ず痩せる」「100%効果がある」といった極端な表現を見かけた場合は、すぐに信用せず、複数の情報を確認する習慣を持つことが大切です。
また、EC機能を利用して商品を購入する際は、出品者の評価や口コミを確認し、不審な外部サイトへ誘導するリンクにはアクセスしないよう注意しましょう。
小紅書はリアルな口コミが魅力のSNSですが、情報を鵜呑みにせず、自分で見極める意識を持つことが、安全に利用するためのポイントです。
企業が小紅書(RED)をビジネス活用する際の注意点
企業として小紅書(RED)を運用する場合は、個人利用とは異なる視点での管理や運用体制が求められます。
特に、中国独自のガイドラインや広告表現への理解に加え、アカウント管理や投稿内容のチェック体制まで含めて運用を設計することが重要です。
ここでは、企業が小紅書をビジネス活用する際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
中国独自のガイドラインに準拠した運用
小紅書の運用では、中国独自の利用規約やガイドラインに沿った運用が欠かせません。
国家・政治・宗教に関する内容や、わいせつ表現、デマ、誇大広告などは厳しく規制されており、日本では問題にならない表現でも投稿が非公開になったり、削除されたりする場合があります。
また、業種によって注意すべきポイントも異なります。特に美容・医療・健康食品などは広告表現に対する審査が厳しい傾向があるため、より慎重な投稿設計が求められます。
弊社では、中国語に精通した日本人スタッフと中国人スタッフが連携し、中国語表現だけでなく、文化的なニュアンスや中国独自のガイドラインまで確認したうえで投稿内容をチェックしています。日本では自然な表現でも、中国では受け取り方が異なるケースがあるため、言葉だけではなく文化的な背景も踏まえて運用することを大切にしています。
禁止ワードや誇大表現に該当しないか確認
小紅書には、広告投稿で使用を避けるべき表現や、審査で問題になりやすい表現があります。
例えば、「最高」「絶対」「100%」のように効果を断定する表現や、「美白」「即効」など、誇大な印象を与える表現は注意が必要です。
日本語をそのまま中国語へ翻訳するだけでは、意図せずガイドラインに抵触するケースもあります。そのため、中国語として自然かどうかだけでなく、小紅書の運用ルールに適した表現になっているかまで確認することが重要です。
企業アカウントは管理体制も整えておく
企業アカウントでは、投稿内容だけでなく、アカウントの管理体制も重要になります。
電話番号は後から変更できますが、担当者個人の電話番号や端末に依存した運用では、担当変更や組織変更があった際に引き継ぎの手間が増えることがあります。そのため、運用開始時点で管理ルールを決めておくことが大切です。
弊社でも、新規で小紅書アカウントを立ち上げて運用代行を行う場合は、専用の電話番号と回線をご用意し、その番号でアカウントを管理しています。一方で、すでに企業様が運用しているアカウントを引き継ぐ場合は、既存の電話番号を活用しながら運用体制を構築しています。
このようにアカウントの状況に応じて管理方法を設計することで、担当者が変わっても継続して運用しやすい体制を構築しています。
安心して小紅書を運用したい方へ|witheraにお任せください
「小紅書を活用したいけれど、中国独自のルールやガイドラインが分からず不安」「アカウント停止や投稿削除のリスクを避けながら運用したい」とお考えの企業様も多いのではないでしょうか。
小紅書は、日本のSNSとは異なる文化や運用ルールがあるため、中国語へ翻訳するだけでは十分とは言えません。ガイドラインへの理解はもちろん、中国ユーザーに受け入れられる表現や見せ方まで考慮した運用が重要になります。
witheraでは、中国語に精通した日本人スタッフと中国人スタッフが連携し、企画から投稿内容のチェック、運用まで一貫してサポートしています。中国現地での視察や市場調査をもとに、最新のユーザー動向や運用ノウハウを取り入れながら、安全性と成果の両立を目指した運用をご提案しています。
また、新規アカウントの立ち上げから既存アカウントの運用改善まで、お客様の状況に合わせたご支援が可能です。小紅書をこれから始めたい企業様はもちろん、「現在運用しているものの成果が伸びない」「運用体制を見直したい」とお考えの企業様も、お気軽にご相談ください。
まずは現状の課題をお伺いし、貴社に合った運用方法をご提案いたします。
小紅書は危険?安全に使うための注意点|まとめ
- 小紅書は公式アプリストアで配信されている正規アプリであり、基本的な安全性は一般的なSNSと大きく変わらない
- 中国独自の法制度やデータ管理体制があるため、日本のSNSとの違いを理解したうえで利用することが重要
- 電話番号登録は本人確認のために利用されており、他のSNSと比べて特別リスクが高いわけではない
- 公式アプリストアからダウンロードし、個人情報を必要以上に公開しないなど、基本的なセキュリティ対策を心掛ける
- 企業が活用する場合は、中国独自のガイドラインやアカウント管理体制も含めた運用設計が重要になる
本記事では、小紅書が危険と言われる理由や電話番号登録の安全性、安全に利用するためのポイントについて解説しました。
「中国発のアプリだから危険」と一括りに判断するのではなく、どのような特徴やリスクがあるサービスなのかを理解したうえで利用することが大切です。基本的なセキュリティ対策を行い、利用目的に合わせて適切に活用すれば、小紅書は情報収集やマーケティングにも役立つプラットフォームとなるでしょう。
また、企業として小紅書を運用する場合は、投稿内容だけでなく、中国独自のガイドラインへの対応やアカウント管理体制の構築も欠かせません。安全性と運用成果の両立を目指すためにも、自社に合った運用体制を整えながら活用していくことが重要です。


