2026年8月4日、当社は初の実店舗事業として、アイロンビーズ制作専門店「ぴよちくらふと あいろんびぃず」を東京都新宿区にオープンしたことを発表しました。開店は2026年6月10日、あわせて同日、PR TIMESにてプレスリリースを配信しています。
中華圏SNSマーケティングを主軸としてきた当社にとって、実店舗の運営は今回が初めての取り組みです。
店舗概要
- 店舗名:ぴよちくらふと あいろんびぃず
- 業態:アイロンビーズ制作専門店(体験ワークショップ)
- 所在地:東京都新宿区大久保2丁目14-16 西大久保イレブン103
- オープン日:2026年6月10日
- 営業時間:10:00〜19:00(不定休)
- 店舗Instagram:@piyochi_craft
なぜ、SNS支援会社が実店舗を出したのか
支援会社という立場には、構造的な弱点があります。施策を提案することはできても、その施策を自社の売上で検証する機会がない、という点です。うまくいかなかったときのリスクは、常にクライアント側が引き受けている。
「ぴよちくらふと」は、この非対称を埋めるために立ち上げました。自社の資金で店を出し、自社で集客し、うまくいかなければ自社が損をする——その条件下でRED(小紅書)運用を回してみないと、提案の精度は上がらないと考えたためです。
社内では、この店舗を「実証ラボ」と呼んでいます。仮説を試し、失敗も含めてデータを取る場所という意味です。
REDで見つけ、日本で事業化し、REDで届ける
そもそもアイロンビーズという業態を選んだのは、市場調査の結果ではありません。RED上で中国国内の投稿を追いかけていた際に、アイロンビーズを使った作品や体験型コンテンツが継続的に投稿され、反応を集めている状況を見つけたことがきっかけでした。
ここで当社が立てた仮説は、「中国で伸びている体験コンテンツは、日本国内でも需要をつくれる」というものです。そして、その検証をRED上で行えば、訪日中国人ユーザーにも同時にリーチできる。
この店舗が回しているのは、以下の循環です。
- ①発見:RED上で中国国内のトレンドを捉える
- ②事業化:日本市場向けの業態として立ち上げる
- ③発信:REDを通じて中華圏ユーザーへ届ける
- ④蓄積:得られたデータを支援メニューへ反映する
クライアント支援の現場で扱っているのは、多くの場合③の部分だけです。しかし実際に成果を左右するのは、①と②の判断だと考えています。そこを自分たちで通してみることに、この取り組みの意味があります。
オープン後の反響
オープンから約1ヶ月が経過した時点で、RED上に告知投稿を行いました。結果は以下のとおりです。
- 告知投稿のクリック率(CTR):20%超
- DM経由での来店・体験に関する問い合わせ:約50件
※RED上での告知投稿1本における実測値です。
問い合わせの内訳には、訪日を予定している中国人ユーザーと、日本在住の中国人ユーザーの双方が含まれていました。国内向けの店舗でありながら、開店直後から海外ユーザーの反応が立ち上がった点は、当初の想定を上回る結果です。
一方で、この数値をそのまま他業種に当てはめられるとは考えていません。アイロンビーズという業態がRED上のトレンドと合致していたこと、新大久保という立地が中華圏ユーザーの行動範囲に含まれていたこと——条件が重なった結果でもあります。どの要素がどれだけ効いたのかを分解することが、次の検証課題です。
今後の展開
「ぴよちくらふと」の運営を通じて得られた実店舗データは、中華圏で人気のあるサービスを日本国内でどう展開・訴求すべきかを検討する際の実証材料として蓄積していきます。
これをもとに、中華圏SNSを起点とした店舗集客支援、インバウンド施策、在住外国人向けマーケティング支援のメニュー化を進めてまいります。提案の根拠を「一般論」ではなく「自社で試した結果」に置き換えていくことが、当面の目標です。


